制約事項とは何か
制約とは、やってはいけないこと超えてはいけないこと、遵守すべきことを指します。
目的の達成ためには何をやってもよいわけではなく、ものごとには必ず前提条件があります。
タスクを遂行するために使ってよい予算なども制約の1つです。
これらの守るべき制約を超えてしまうと、とても大きな問題になります。
法令違反は、操業停止など実際的な損害につながることもあれば、風評被害のような目に見えない損害にもつながります。
情報漏洩も同様に、事故が起きれば、そのための対応に膨大な時間を要し、本来の業務どころではなくなります。
日常業務においても、予算や納期、使ってよいリソースなど、ミッション達成に付随する様々な条件があり、
それらを超えてしまったら目的を達成したとはいえなくなってしまうものもあります。
大きな損害を避けるため、あるいは目標を達成するためには、制約を正確にとらえて、
リスクマネジメントを行うことが大切です。
制約の種類
制約は、大きく「ルール」と「条件」の2つに分かれます。
「ルール」には一般制約と固有制約があり、
法律や規則などの遵守しなければいけないものです。
世間一般の法令遵守は、企業全体として情報システム、人事、法務部門など主管部門が管理しているケースがほとんどですが、
その上で、一部に自チームで把握する必要があるものがあります。
「条件」には業務制約があります。その業務に関連する付帯要件のようなものです。
目標達成の条件として設定されていますが、状況によってはトレードオフされることもあり、
自チームが責任をもってコントロールしなければならないものです。