ミッションの策定方法
ミッションとは、自チームの存在する理由のことです。 把握したニーズをその背景まで深堀し、チームで「やるべきこと」として落とし込んで、チームの「ミッション」を作成します。 ミッションを作る際の基本的な考え方は、顧客・組織・チームメンバーのすべてが納得できる着地点を見つけることです。 事前にそれぞれの対象に対し、複数の視点(情報先)からのヒアリングや、顧客、組織の大方針の確認、メンバー一人一人のキャリア志向やコンディションの把握、自チームの1年後のありたい姿などを加味し、可視化することで着地点を見つけやすくなります。 ポイントはそれぞれのステークホルダーの立ち位置で考えていることを想像すること、必要に応じ明示的に確認することです。 ミッションというと、会社や事業部などの大きな組織単位のものという印象があるかもしれませんが、 チーム単位であってもミッションを明確にすると、何か迷ったときに立ち返る拠り所になり、 結束を強めることができます。 ミッション策定のポイント ・具体的な目標の背景にある「何のためにやるのか」を明文化し、そしてチームで共有します ・関係者のニーズに基づいて、チームの氏名や判断の軸となるようにし、シンプルにまとめます。
[参考資料] COROPS P.49
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QCDSの見直し
期の終わりのタイミングでは、目標とセットに、QCDSの見直しが必要かどうかを検討します。 振り返りをしてみると、QCDSのトレードオフはうまくいっていたとしても、 予定よりも多くのコストを投入して解決していることも多くあります。 期の変わり目については、関係者内では予算を組み直すため、QCDSそのものを新たに設定できることが多くあります。 このタイミングで振り返りを行い、QCDSそのものの見直しをするかどうか検討し、関係者と見直しを行いましょう。
制約事項とは何か
制約とは、やってはいけないこと超えてはいけないこと、遵守すべきことを指します。 目的の達成ためには何をやってもよいわけではなく、ものごとには必ず前提条件があります。 タスクを遂行するために使ってよい予算なども制約の1つです。 これらの守るべき制約を超えてしまうと、とても大きな問題になります。 法令違反は、操業停止など実際的な損害につながることもあれば、風評被害のような目に見えない損害にもつながります。 情報漏洩も同様に、事故が起きれば、そのための対応に膨大な時間を要し、本来の業務どころではなくなります。 日常業務においても、予算や納期、使ってよいリソースなど、ミッション達成に付随する様々な条件があり、 それらを超えてしまったら目的を達成したとはいえなくなってしまうものもあります。 大きな損害を避けるため、あるいは目標を達成するためには、制約を正確にとらえて、 リスクマネジメントを行うことが大切です。 制約の種類 制約は、大きく「ルール」と「条件」の2つに分かれます。 「ルール」には一般制約と固有制約があり、 法律や規則などの遵守しなければいけないものです。 世間一般の法令遵守は、企業全体として情報システム、人事、法務部門など主管部門が管理しているケースがほとんどですが、 その上で、一部に自チームで把握する必要があるものがあります。 「条件」には業務制約があります。その業務に関連する付帯要件のようなものです。 目標達成の条件として設定されていますが、状況によってはトレードオフされることもあり、 自チームが責任をもってコントロールしなければならないものです。
QCDSについて
QCDSとは、目標を達成する為にチームでコントロールすべき主要指標の頭文字を取った略語です。 「品質(Quality)、予算(Cost)、納期(Delivery)、範囲(Scope)」 関係者との共通認識は取るためには、QCDSの観点を踏まえて、高い解像度の目標地点を定めて、具体的な計画を作成していきましょう。 全てのQCDS条件が関係者側であらかじめ決まっている場合は、その条件を漏れなく確認するようにしましょう。 しかし多くのケースでは、一部の条件しか決まっていません。 例えば納期、予算は明確だが、品質、範囲は不明、といった一部条件は決まっていますが、その他の条件は流動的で決まっていないことも多くあります。 その場合は、自分たちから、その条件下で実現可能なプランを検討し提案をしていきましょう。 具体的なQCDSの指標は以下の通りです。

ニーズの変化を確認するコツ
〈目次〉 ニーズの変化を確認する方法 期の変わり目にやるべきこと 関連資料 1. ニーズの変化を確認する方法 関係者のニーズをしっかり把握したつもりでいても、変化したことに気づかないまま仕事を進めていると 関係者間で認識ズレが起き、せっかく対応したこともやり直しが発生するなど、時間を浪費する可能性があります。 そのため、ニーズの変化をできるだけ早く察知することが大切です。 以下の3点を意識しておきましょう。 ニーズの変化をキャッチアップするために意識すること 常に相手の発言や依頼に対して、背景や真意を問うように癖づける 報告や依頼内容に変化があった際は、なぜ変更になったのか?変化の目的は何か? を確認するようにしましょう。 日々の行動の変化に注意を払う 顧客の定例会への参加率が低下している、定例会での発言量が減少しているなど 日々の変化については、新たな関心や困りごとの可能性が考えられます。 顧客やエンドユーザーから寄せられた意見(VOC)や、満足度調査の結果を確認する 定期的に意見を確認しておくことで、ニーズの変化にも気づきやすくなります。 これらは特に個人の感度に左右されるため、個人で気づいた変化や、違和感を 日報やチームミーティングなどでチームへ共有できるようにしておくと良いでしょう。 2. 期の変わり目にやるべきこと ビジネスシーンおける期の変わり目は、変化が起こりやすい時期です。 変化を見逃さないように情報を収集をし、来期注力するべきことを検討していきましょう。 ニーズ変化確認のための情報収集と情報整理■情報収集する 関係者が感じているチームに対する満足度を確認するには、直接ヒアリングすることが望ましいですが、 直接の会話の機会を設定しにくい場合は、アンケート調査を行いましょう。 顧客組織の異動や組織変化に関する情報は、普段から関係性を構築している場合、期の節目に情報を取得しやすくなります。 ■収集したニーズをもとに来期に向けて注力すべきことを整理する 期の変わり目には顧客側でも、方針や目標が定まっていないことが珍しくないため、 まずは期が始まるタイミングまでに収集できた情報をもとに、注力ポイントを整理し仮の目標を立てておきます。 そこから必要に応じて目標を修正するという心持ちで、情報整理や準備を進めましょう。 情報整理した内容は、チームで話し合い共有し、認識を合わせておきましょう。 また、会社の方針や世の中のトレンドにより、関係者のニーズも変わことがあるため 外部環境に変化がないかも、定期的に確認しましょう。 以下は、外部環境の変化によって顧客ニーズが変化する一例です。 (参考情報)外部環境変化の一例 3. 関連資料 【📝記事】ニーズを把握し提案するコツ はこちら