相互理解を向上させるには?

 

 〈目次〉

  1. 相互理解の必要性
  2. プロフィールシートの作成
  3. キックオフミーティング・役割期待の共有
  4. 関連資料

 

 

1. 相互理解の必要性

 

一人ひとりではたらいている時よりも、より大きな成果を生み出すために、チームで協力関係を築いていきましょう。

協力関係を築くには、チームメンバー同士、お互いを知ることがとても大切です。

 

自分自身のこれまでの経験や持っているスキルを相互に伝えておくと、何か困った時にお互い手助けしやすくなります。

また、制約事項(家庭の事情で就業時間に制限がある など)を、チームメンバーに自身のことを知っておいてもらうことで、

安心して仕事に臨むことができます。

 

さらにはお互いの考え方や価値観などの内面的なことも知っておくと、

どんな時・誰に相談すれば良いか分かりやすくなり、仕事の連携もスムーズに行きやすくなります。

 

特にチーム発足時、あるいは新たなメンバーの加入時には、

互いのことを理解する絶好のチャンスです。都度以下のような機会を設けましょう。

 

  • プロフィールシートの作成
  • キックオフミーティングの実施・チームミーティングで役割期待の共有

 

この後の項目で1つずつ解説していきます。

 

 

 

 

2. プロフィールシートの作成

 

お互いを理解するために、まずは自己開示(自分の情報を伝えること)を行うことを心掛けましょう。

自分自身のパーソナリティを簡潔に相手へ伝えられる様に、プロフィートシートを作成して伝えるべき事を整理しておくと良いでしょう。

 

 Point 

 プロフィールシートは、志向性・スキル/経験・制約といった

 情報を整理し相手に伝えるだけでなく、

 

 少しプライベートな内容を記載することで話題のきっかけ作りとなり、 

 コミュニケーションを円滑になりやすいです。

 

 

 Point 

 プロフィールシートの作成は、自分自身の棚卸の効果もあるため、

 定期的に整理することで自分自身の変化に気付けるようになります。

 見直しした際に、キャリア志向性がアップデートした場合は

 チームメンバーに共有しましょう。

 

 

 

 Point 

 もう一歩踏み込んで仕事の価値観や、どんなことを言われると嫌か、何に感動するか などを

 伝えることで自己開示(自分を理解してもらう)に繋がります。


 例えば、自分がどんな時に「うれしい」または「不快」と感じることを伝え、あらかじめチームに知っておいていただくことも有効です。

 

 

▼どんな時に「うれしい」「不快」と感じるかの例

 

   

 

 

 

 

 

 

3. キックオフミーティング・役割期待の共有

 

キックオフミーティングはチームの発足時や、期の変わり目に行いましょう。
以下はキックオフのアジェンダの例です。

 

キックオフのアジェンダ例

  • チームの目標の共有
  • 活動計画、体制などの共有
  • お互いを知るコンテンツ(自己紹介や相互理解のためのワーク等)

 

 

人は、自身に何が期待されているかを認識することで、やりがいをもって仕事に臨むことができます。

そのため、チームへの加入時、あるいは期の初めの役割の再設計時には、相手へ期待している内容をしっかりと伝えることが大切です。

また、役割を設定する際には、本人自身が何を望んでいるか、志向性を把握した上で極力それにマッチするよう検討しましょう。

 

 

 

 

 

 Point 

 チームの立ち上げ時や、新たなチームメンバーの参画時には、

 上司の方は必ずチームの目的・目標・課題背景を伝えた上で、

 「なぜこの役割を〇〇さんにお願いするのか」という

 相手に対しての役割期待を伝えるようにしてください。

 

 その際に、これまでに把握していた該当のメンバーの志向性と、

 今後依頼する役割がどのように関連してくるのか、

 つまり、この役割・経験が将来的に目指している仕事にどう繋がるか を

 共有しましょう。

 

 そうすることでメンバーのモチベーションを高め、

 さらなる成果に繋がりやすくなります。

 

 

また、チームの発足時には、先述のような上司から部下の期待だけでなく、

相互理解した内容に基づいて、お互いに期待することも対話しておくと良いでしょう。

 

例 佐藤さんは、資料作成が得意だから困った時は助けて欲しい

  鈴木さんは、システム関係が得意だからフィードバックをしてくれるとありがたい など

  伝え合っておくのも良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 Tips   期待を伝えるコツ

メンバーの意欲を高めるために、期待を伝える時は時間軸を意識しましょう。

<ポイント>

  • 過去(メンバーが以前に話していたこと)
  • 現在(直面している状況と、対象メンバーにお願いしている理由)
  • 将来(メンバーにとって想定されるメリット)


<例:具体的な伝え方>

「Aさんは以前、●●がやってみたいと言っていたよね。(過去)
今このプロジェクトで▲▲に取り組んでもらいたい理由は、Aさんの強みである□□が活かせると思うからなんだ。(現在)
この経験を通じて、●●に繋がるスキルがさらに磨けると思うよ。(将来)」

 

 

 

 

 

 

4. 関連資料

 

 

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