関係性を構築すべき相手が特定されたら、日々のコミュニケーションを大切にし、多く接点を持つことで関係者との距離を縮めていきます。 コミュニケーションのポイント ・より正確な情報を持つために、多くの関係者と接点を持つ。 ・挨拶などの単純な日々の接点を繰り返す。 対話の機会を得たら、積極的な自己開示と他者への共感を示すことで、 関係性が深まり本音の会話ができる関係性が構築できます。 ・本音で会話するためには、会議の場だけでなくインフォーマルコミュニケーション (休憩時の雑談・懇親会など業務外のコミュニケーション)も心がけましょう。 また、関係性の深め方を考える上では、ザイアンスの法則を参考にすると良いです。 ザイアンスの法則では、「人が人に好感を持ち始める時は、話す内容や時間の長さは関係なく、実際に会う回数が多い人物であればあるほど好感を持ちやすい」という法則です。 会う回数とは、相手の視界に入るだけでも回数に含まれます。 つまり話し下手の方であっても、まずは誰にでも出来る簡単なアクションで関係性を深めていくことが出来ます。
[参考資料] COROPS P.34
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友好な関係性を結び、信頼関係を構築する方法
仕事を進めやすくするためには関係者と良好な関係を構築することが大切です。 相手から信頼を得られると、より円滑に進みます。 関係者の中でも、特に顧客との関係性構築を優先・注力しましょう。 関係性構築のポイント: ・初対面の時はできれば対面で挨拶すること ・オンラインの際は、バーチャル背景に名詞や自分の趣味の画像などを 反映させると、覚えてもらいやすくなります ・仕事場ではないところでも交流機会を持つことで、相手の本音を引き出しやすくなります 関係者から信頼を得るためのポイント: ・少しだけでも相手の期待していること以上の成果を出し、相手の依頼にはスピーディーに応えること この行動の蓄積によって相手は少しずつこちらを信頼し、より重要な依頼や本音を開示してくれるようになります ・能動的に認識ズレを防ぐこと。 一度認識がズレると信頼関係を壊してしまいます。認識ズレを防ぐコミュニケーションの第一歩は、 自分から能動的に相手に投げかけることです。 例えば、相手側から「これやっておいて」「あの件はどうなった?」などの依頼を都度応えていた場合、 頻度高くコミュニケーションを取っているように見えても、受け答えをしているだけで相手の認識を確認していません。 時間に余裕がない状況でも、出来るだけこちらから何かを提案をし、疑問・質問を投げかけてみましょう。 その反応によって、認識ズレを防ぐことができます。 最初は提案が的外れだったとしても構いません。相手は少しずつこちらを認識し、呼応しようと思ってもらえるようになります。
ニーズの変化を察知する方法
時間の経過とともに、会社の方針や世の中のトレンドが変化する可能性があるため、関係者のニーズも変わることがあります。 当初重要事項だったことも変わることがあるので、優先順位は常に変化する可能性を念頭におきましょう。 ニーズの変化に気づかないまま仕事を進めると関係者間で認識ズレが起き、 せっかく対応したこともやり直しが発生するなど、無駄な時間を費やすことになります。 そのため、ニーズの変化をできるだけ早く察知するには、常に相手の発言や依頼に対して、 背景や真意を問うように癖づけていくことが大切です。 変化を察知し、その背景を確認する時の例 ・報告や依頼内容の変化を察知する 方針変更の通達を受けた場合 ⇒なぜ変更になったのか? 資料作成の依頼を受けた場合 ⇒資料の目的は何か? ニーズの変化を察知するためには、「満足度調査の結果や、顧客やエンドユーザーから寄せられた意見(VOC)」 を確認します。 さらに、ニーズや期待値が変化する予兆を察知するには、「定例会参加率が低下している、発言量が減少している」などの日々の行動の変化に注意を払うようにしてください。 この日々の変化については、新たな関心や困りごとの可能性が考えられます。 コミュニケーションを通じて気づいた違和感は、見過ごずにチーム内で共有できるように、 日報やチームMTGを設定するなどの仕組み化を行いましょう。
稼働状況の把握の仕方
稼働状況を把握するには、当然ですが実績だけでなく、もともと想定していた予定工数との比較が重要です。 当初計画した工数に対して、実際にどれくらいの工数がかかっているかをチェックし、 どれくらい計画から乖離しているか? 実績ではメンバーが一定期間(日、週など)にどれくらいの時間仕事をしているか? それらを定期的にしっかり見るようにしましょう。 一般的に日本人の気質はとかく悪い状態を自ら報告することが少なく、問われても「まだ大丈夫です」と報告する傾向にありますので、事実としてのデータを押さえることが大切です。できれば毎日、少なくとも数日に1度は、チームメンバーの1日の総勤務時間を把握することが基本です。 以下ポイントを4つお伝えします。 ・工数の入力 工数管理表、ないしは勤怠システムなどを使い、日々の工数をメンバー各々が入力する。 ・稼働実績の確認 実際の工数と計画がどれくらい乖離しているか確認する。また、業務負荷が高く、残業が多いメンバーも確認する。 ・残業が増加している理由を確認 具体的に困っていることを確認する。 ・周囲との連携を検討する 困っていることに対してアドバイスできることはないか。一部業務をチーム内で再配分するなど助けられることはないかを確認する
チャレンジングなアサインをするときに気を付けること【フォロー編】
チャレンジングなアサインをする際に、周囲からのフォローをどうするかですが、以下のことに注意をしてください。 ・依頼したからと言って、丸投げはしてはいけません。 依頼先の方にとって、新しい領域/未経験のことに対してアサインをする場合は、進め方1つ1つをとっても、仮説の解像度が粗く、軌道修正を繰り返すことが多いです。 不安は尽きることはありませんので、依頼した方は、丸投げするのではなく、定期的にフォローを出来る仕組みを設けることで、心理的な安全性が高まります。 例えば、15分/日で相談の時間を設ける、1時間/週など、時間枠を予め設定しておきましょう。 ・細かいチェックはしすぎてはいけません。 1つ1つの細かい所まで全て確認をしなくても、レポート出来る仕組みがあるとよいです。 また、細かいチェックばかりになると、自分に任せたのではないか?という気持ちが芽生えてしまうこともあります。 そのようなことを回避するために、P/L、稼働管理表で数字が分かるようにしておく、やるべきタスクを一覧化しておく、こうすることで、報告/相談する側も受ける側も、双方で状況把握がしやすくなります。 ・相談するための基準を設けておく。 定期的に相談する機会を設けていたとしても、煮詰まってくるシーンは出てきます。 定常業務のようにルーチン化出来ている業務であれば、ある事象が発生したら相談するなど、トリガーを定めやすいですが、チャレンジングなアサインの場合、トリガーの設定が出来ません。物凄く悩んでしまい何も進まない、更に相談するかどうかも判断しづらい状況になります。 そういった際のトリガーしては、考える時間をポイントにしましょう。例えば、15分/30分考えても、糸口が何も見つからない、アイデアが何も出てこない、ならば相談する。 こういったルールを決めておくことで、お互いにスピード感を持って、前に進めてられるようになります。