QCDSとは、目標を達成する為にチームでコントロールすべき主要指標の頭文字を取った略語です。 「品質(Quality)、予算(Cost)、納期(Delivery)、範囲(Scope)」 関係者との共通認識は取るためには、QCDSの観点を踏まえて、高い解像度の目標地点を定めて、具体的な計画を作成していきましょう。 全てのQCDS条件が関係者側であらかじめ決まっている場合は、その条件を漏れなく確認するようにしましょう。 しかし多くのケースでは、一部の条件しか決まっていません。 例えば納期、予算は明確だが、品質、範囲は不明、といった一部条件は決まっていますが、その他の条件は流動的で決まっていないことも多くあります。 その場合は、自分たちから、その条件下で実現可能なプランを検討し提案をしていきましょう。 具体的なQCDSの指標は以下の通りです。
[参考資料] COROPS P.98
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リスク管理について
リスク管理を行う上で重要な事は、リスクに対する評価を行えるかではなく、まずリスクを洗い出せるかどうかです。 しかし、「リスクを洗い出そう」といっても、どのように考えればよいか分かりづらいです。 その主原因は、どのような視点で考えるとよいのかが分かりづらいということです。 その視点を補完するために、例えばデロイトトーマツ社が毎年公開している、 「企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査」といったレポートを参考にすると良いです。 その中では、以下の11の視点でリスクを検討しています。 ・政治/地政学関連 ・環境/自然災害関連 ・経済環境関連 ・社会課題関連 ・技術動向関連 ・法律/規制関連 ・ガバナンス関連 ・不正関連 ・製品/サービス及びオペレーション関連 ・システム関連 ・人材/労務関連 多くのチームでは製品/サービス及びオペレーション、システム、人材/労務など、直接関わりあることに意識が向きがちですが、 視野を少し広げ、チームが継続的なサービス提供を行うために、普段は意識していない視点を補完する参考情報としてください。 次にリスクの洗い出し方のナレッジを紹介します。 例えば、数時間集中して考えることは大切な事ですが、それだけでは洗い出しは出来ません。 注意することは思考する回数です。何回か回数を重ねることで、新たな視点から気づきが増えてきます。 例えば、イメージするペルソナを変えてみましょう。 今日は管理者目線から、明日はエンドユーザー目線から、明後日は顧客の目線から考えることで、洗い出しが進みます。 更に日数を少し開けて(1週間や数日など)見直すことで、個人の考えもupdateされているため、新しいリスクに気づくことがあります。 そして最後ですが、このような「リスク」は、1人で考えずに複数人で行うことで、多くのリスクを洗い出すことが出来ます。
業務構築を行いたい
業務構築はチームを円滑に立ち上げる為の方策です。 運営メンバーを受け入れ、本格運用を開始するまでのスケジュール、タスクを一元管理する為に業務構築WBSを利用します。 業務構築WBSと課題管理表があれば最低限、チームの立上げを推進することが可能です。 また業務構築時に大切なのは、「顧客や関係者との期待値調整」です。進捗状況や課題の認識合わせを適切に行うためにも、雛形を参考にしてすすめてください。 ※ブラウザでのExcelファイルのプレビューは仕様上1シートのみ表示となります。ダウンロードして確認ください。
Issueリスト 実行する
アクションをすり合わせた後は、実行フェーズにうつっていきます。 ここでのポイントは、普段の業務の進め方と変わりはありません。 ・優先順位を決める。 解決することで効果が高いのはどれか、更に解決するまでにかかる工数、放置することでの影響度合い、 これらを判断ポイントとして、何からとりかかるかを決めましょう。 ・割振りを決める。 1人1つオーナーをもって動くケースもあれば、皆で1つのことに集中して、一気に解決させるやり方もあります。 ※アクションが詳細化されていて割り振りが出来るのであれば、集中して解決させることができます。 チーム全員に平等に割り振る、というやり方もありますが、こちらはあまりお勧めしません。 割り振りの一例としては、 1 得意な人に任せる。 餅は餅屋の理論です。解決のスピードは早くなります。 2 人ぞれぞれの志向性、チャレンジしたいことに応じて、割り振りをします。 自分がやりたいことに対して、アクションをしてもらう。本人もモチベ―ション高く取り組みを進められる事が可能です。 分かりやすい例でいえば、フローの見える化をする場合、 普段その業務をしていない人が担当すると、業務のヒアリングから始まり時間はかかりますが、 その業務を実際にされている方が担当なら、既に流れをある程度理解しているため、短い時間で進めることが出来ます。 今までフローを作ったことがない方でも、チャレンジすることは大切です。その場合は、フォロー体制等を検討して進めるとよいです。 ・コミュニケーションプランを決める。 最後に、コミュニケーションプランを決めます。日次/週次の定期MTGがある場合は、アジェンダを1つ追加して進めることもできます。 ポイントは、進捗を共有する場を必ず設定することです。 アクションをいくら詳細化して、体制も組んで進めても、実際には他のやるべきこととの兼ね合いもあり、進捗が遅れていくことはよく発生します。 そのため、必ず共有する場を設けておいてください。そうすることで、リマインドの効果もあり、前進させることに意識が働きます。 進捗がなかなか上手く進まないときに良くあることは、工数を捻出できないという事もありますが、アクションがイメージできなくて動けないというケースもあります。 文字だけ見たら分かる事でも、実際に手を動かしてみると、分からないことはありませんか? このような手が止まってしまう場合は、コミュニケーションプラン以外でも、誰かに話を聞いてもらう、相談するなどして、イメージすることを心掛けてください。
業務一覧の作り方を知りたい
業務一覧作成のポイントは、プロジェクト開始時にまず作成すること,軸の取り方に迷ったら、 まず思い出せる限り書き出すこと,社内関係者のレビューでブラッシュアップすることです。 以下進め方を参照ください。 ①類似業務の情報や経験者からヒアリングを行い、必要な作業をすべてリストアップする ②作業の性質や関連性を考慮してグループ化する例)定常/非定常、設計/構築、担当別 など ③業務を作業単位に詳細化する ④納期や頻度を記載する ⑤想定工数を算出する ⑥品質基準を満たす為に、抜け漏れや無理が無いかを確認する。
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