有意義な1on1のコツ

 

〈目次〉

 

  1.  1on1の効果とポイント
  2.  1on1で気を付けるべき事例とその対策
  3.  関連資料

 



1. 1on1の効果とポイント

 

1on1とは、上司と部下が定期的に1対1で行う対話の場のことです。

毎週または隔週に1度、30分程度が目安となります。

 

1on1で期待できる効果

 

  • コミュニケーション活性化・信頼関係の構築
  • 部下の成長支援・促進
  • 問題の早期発見・解決
  • 業務の課題やモチベーション低下などの兆候を早期把握
  • エンゲージメントの向上

 

1on1を実施する際のポイント

 

  1. 定期的な時間を確保すること
  2. 継続すること(常にあることが、部下への安心感や信頼感を与える)
  3.  スタンスは部下のため(上司が指導や評価を行う場ではなく、部下の意見を傾聴し支援する場とする)

 

1on1は、上司が指導や評価を行う場ではなく、部下の意見を傾聴し支援する場にしましょう。

通常のミーティングや会議とは異なり、相手となる部下1人のためだけに確保された時間です。

 

そのため、部下側は多忙なことの多い上司へ普段相談したくても相談できなかったことや、

個人的に抱えている悩みを打ち明ける、自分が目指していることを聞いてもらう、知ってもらうなど様々なテーマで対話しましょう。

 

 

 

2. 1on1で気を付けるべき事例とその対策

 

1on1のミーティングでの好ましくない事例とその対策についてです。
1on1は職場コミュニケーションのための意義ある手段である一方、本来の機能や役割を見失い、形だけ実施していることが散見されます。

 

 

  

 

 

 

ここでは、1on1の好ましくない事例と対策案を紹介します。

 

 

【パターンその1】  会話が少ない1on1


何を話したらいいのかお互い分からず、ただ時が流れるのを待つのみ。

しびれを切らした管理者が「なんか話すことない?」と無理やり話題を探る。


このようなことが何回か続いたときは、事前にテーマを決めて伝えて準備をしておきましょう。

テーマとなる書籍やインターネットの記事などを事前に共有するのもよいでしょう。

 

【パターンその2】  管理者リサイタルな1on1


管理者がメンバーに一方的に説教をし持論を述べる、いわばリサイタル状態の1on1。
これが常態化すると、メンバーには心理的安全性が生まれにくく、自己開示しにくくなってしまいます。
このように一方的な話に終始しているときは、相手の意見を引き出すための傾聴スキルや、

物事を前に進めるためのファシリテーションスキルが足りていません。


人によっては問いかけをされてから、意見がまとまるまでに時間がかかる人もいます。

1on1ミーティングの時間内だけで相手の意見を無理に引き出そうとせず、初回の1on1ではテーマの設定や問いかけのみを行い、
相手の意見や答えを求めるのは翌週にするなど、無理にその場で結論や成果を出そうとしない姿勢も必要です。

 

【パターンその3】  愚痴大会


ただ不平・不満を述べただけで終わってしまう、雑談や世間話だけで盛り上がる1on1。
たまには雑談だけの1on1も有意義ではあるものの、毎回雑談で終わってしまうのはあまり好ましくありません。
このようなことが何回か続く場合は、視点が固定化されて話を建設的に広げられていません。

 

 一対一が基本であるものの、時にコミュニケーションを活性化するために、ファシリテーター役に加わってもらい、
新たな視点を投げ込んでもらい、進行を支援してもらうのも前向きな解決策です。

 

 

 

3. 関連資料


▶▶【📅フォーマット】面談スケジュール.xlsx はこちら

 

▶▶【📅資料】メンバーコミュニケーション(1on1)の質の向上.pptx はこちら

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