ニーズを把握し提案するコツ
〈目次〉
ニーズを把握して深堀する
提案する時のコツ
関連資料
1. ニーズを把握して深堀する
チームの目標を立てるためには、誰のどんな問題を解決するべきなのか、相手のニーズをより深く理解することが大切です。ここでは、ニーズをどのように把握・深堀し、どんな提案をしていくと目標が達成でき、より高い成果につなげられるのかを考えます。
ここからは、ニーズの把握・深堀を3ステップでお伝えします。
Step① 言葉にしてくれたニーズを拾う
ニーズには、相手から伝えられた「顕在ニーズ」と
相手も整理できていない「潜在ニーズ」があります。
まずは相手が、言葉にして伝えてくれた
「顕在ニーズ」を捉えましょう。
Step② 顧客以外の関係者からもニーズを引き出す
ニーズは顧客だけでなく、関係者全体から確認しておくと、
あとで大幅な進め方変更が起こりづらくなります。
Step③ ニーズを確認と深堀
特に潜在ニーズについては、把握が難しいですが、以下のような方法で洗い出していくことができます。
ニーズ把握のやり方
ねらい
顧客ニーズをチーム内で仮説を立てて話し合う
普段の顧客との会話を元に、
「どんなことを求められているのか」
「どんな提案できると良いのか」
ニーズを仮説で考えてみます
顧客ニーズについて、チームメンバーがお互いどのような 認識を持っているか話し合うことで、新しい発見が生まれたり、
チーム内で認識をすり合わせる機会になります。
顧客とのニーズ会話用のミーティングを設定する
顧客との会議にあえて意見交換の時間を組み込みましょう。
アジェンダ例:
(変更前)来期方針について (変更後)来期方針についてのディスカッション
今までの会話では話されていなかったことや、
新しく気づいたことなど
積極的に意見をいただける可能性が高まります。
また、課題に目を向け、改善について
意識を向けることができます。
複数の階層でニーズの相違点を押さえる
顧客の担当者・決裁者など、それぞれのニーズに 相違点があるかを考えてみます。
立場・役割・責任の違いによって視野に差があるため、
できる限り複数の階層からのニーズを把握することで、
ニーズをズレて捉えたまま業務を進めてしまうことを防げます。
2. 提案する時のコツ
顧客の要件事項が断片的で全体が分からない時は、仮説を立てて確認する方法も有効です。
最初は精度が低くても、小さいことから仮説を立てて提案し、相手からの反応を見て、少しずつ考え直していくことで、
ニーズの深堀について精度を上げることができます。
情報が断片的なときは仮説で相手に聞く
「これまでのお話から、新商品の開発は
ターゲット顧客のニーズをより詳細に把握することが課題であると考えましたが、こちらは正しい理解でしょうか?」
「もし正しいようであれば、私たちがご提案できるのは、市場調査を通じたターゲット顧客の行動分析や、
新商品のフィードバック収集です。この内容は、お求めのサポートに近いでしょうか?」
ニーズの把握・深堀ができたら、次はニーズを叶えるための提案を行います。きれいな提案資料を用意できても、伝わらなければ意味がありません。伝わる提案をするために、大切になるのは「骨子」です。4つのポイントを押さえ、相手にわかりやすく提案できるように以下を活用ください。
4つのポイント
提案する内容
何を決めたいか
決議事項
なぜそうしたいのか
関連する規定・ルール・条件
そこにいたるまでの経緯
背景
関連するアジェンダ・できごと
今回の提案で実現したいこと
目的
目標
提案詳細
詳細内容
スケジュール
金額
課題・リスク
得られる効果
備考
3. 関連資料
▶▶【📅資料】提案書.pptx はこちら
▶▶【📝記事】ニーズの変化を確認するコツ はこちら
▶▶【📝記事】関係者の洗い出しとキーパーソン特定のコツ はこちら