KPIの設定の仕方
KPIとは、「目標の達成に向けて重要な要素を数値化したもの」のことです。
KPIをなぜ設定するのか? それは、目標達成に向けての進捗管理を確実に行うためです。
KPIの設定においては2つのことを可視化することが大切です。
とある営業組織で「1000万の売上金額」「月10件の受注」という目標を掲げている場合を例に解説します。
1つ目は行動の可視化です。
達成に向けて行動管理をするためには、やらねばならないことを行動に落とし、分解し数字にする必要があります。
例えば、「月10件の受注」をするためには、
・受注数は見積り提出数の1/3を見込むとすると、見積提出件数は30件必要
・見積提出のために必要な商談数は100件
・これを1日にならすと5件の商談となる、など、
目標から逆算して必要な行動を洗い出していきます。更に既存案件からのリピート率も視野に入れると、
必要な数値がより明確になってきます。
2つ目は状態の可視化です。
「1000万の売上金額」を「月10件の受注」で達成するためには、
1件あたりの販売価格が平均100万円でなければいけません。
受注件数が順調でも、販売価格が想定を下回っていたら達成されないわけです。
このように案件の規模も考え、大型・小型案件の商談比率も設定するとよいでしょう。
このように、2つの視点(行動と状態の可視化)をもって目標を分解していくことで、
達成に向けての適切な行動とその進捗管理が容易になります。
定量的な指標を定められない場合は、定性的なアクションをKPI化するという場合もあります。
代表的な例は、目標に向かって設定したマイルストーンのタスク消化率などをKPI化するというケースです。