体制図の作成法
業務一覧やWBSを基に、体制全体の体制図や、担当ごとの役割内容を明確にした役割表を整備していきます。
体制図や役割表はチーム間の相互扶助の関係性を築くための基礎情報となり、チーム内の誰が何を担当しているかを把握しやすくする事を目的として作成していきます。
・役割表
チーム内で誰がどんな役割を担っているか、という全体の体制を明らかにして共有します。
チーム内での担当や責任範囲がどのように設計されているかを把握することで、チームメンバーが見通しよく動けるとともに、
何かあった際に誰が担当すべきかを見落とすリスクを減らすことができます。
そしてこれは、互いが協力しあえる環境づくりにおいて大切です。
また、体制づくりにおいては、業務の冗長化を行うことが有用です。
具体的には、一つ一つの業務に対して「メイン担当とサブ担当」を設け、その業務に対して最低限2人が知っている状態をつくる、ということです。
このことで、何かあった際にもサブ担当がフォローすることができ、また、一人で閉じた世界にならず互いに知恵を出し合うことで、業務をより良くすることにもつながります。
役割表を作成するときは、業務一覧やWBSを基にして、担当や役割を割り振ります。
・体制図
体制図は、チーム間の相互扶助の関係性を築くための基礎情報となります。
つまりはチーム内の誰が何を担当しているかを把握しやすくすることが目的です。
また役割表に「メイン担当」「サブ担当」の表記を設けることにより、休暇取得時に誰がバックアップするのかが予め明確になり、
「メイン担当」しかいないことが分かれば、リスク回避のためサブ担当を育成する必要性が明らかとなり、育成期間中の協力が得やすくなります。
最後に、作成した体制図と役割表は必ずチームメンバー全員に共有しましょう。
これによって少なくとも隣のメンバーが何の業務をしているか分からない、ということは無くなります。
互いの仕事の状態を見える化することは協力体制をつくる上で大切なことです。
体制図と役割表は管理者が管理するものではなく、チームメンバー全員で共有するものであると認識しておくと良いでしょう。
またこれらをメンバーに共有する際、体制の意図や役割配置の理由、背景等も併せて伝えることで、
各々の役割の納得感が上がることでチームメンバーそれぞれのモチベーション向上や、
意図や背景を理解していることによってより適切な相互協力に繋がります。
意図、背景の共有、これらを必ずセットで行った上で、体制図、役割表はメンバーがいつでも確認できるようにしておきましょう。