ナレッジを蓄積しやすい環境作り
ナレッジをチームがより継続して活用していくためには、ナレッジをシェアしやすく、探しやすい環境の構築も重要です。
ナレッジの蓄積は、時間が経過していく中で形骸化しやすいものでもあります。こういった形骸化は環境面を定期的に見直すことでも防止できます。活動を振り返りナレッジをシェアし続けるための環境面についても定期的に見直しを行いましょう。
場の創出と見直し
ナレッジを蓄積、活用していくには、「場」の創出が大事といわれています。
これまでの活動を振り返りどのような「場」でナレッジの共有が盛んだったかを考え、より有効な「場」が創れないか見直します。
「場」には具体的に以下のような例があります。
1. コミュニケーションコーナーの設置 (お菓子コーナー、ソファースペース、運動スペースなど)
業務時間や休憩時間での、何気ない人の出会いと知識の交流を生む「場」。
2. フリーアドレススペースの設置
「タコツボ化」を防ぎ、毎日異なる人との知識交流が生まれる「場」。
3. 勉強会・事例発表会の実施 個人の知識やノウハウを、組織に還元する「場」。
4. 社内SNS/グループチャット 個人の知識やノウハウを、インターネット(イントラネット)を使って共有するための「場」。
5. 読書会/輪読会の実施 課題図書を決め、学びや意見を交換する「場」。
新たなナレッジのインプットのきっかけにもなり、個人と組織の成長を促す。
6. 社内報を活用したナレッジ共有
最近では、たとえば従来の社員食堂をオシャレな空間にデザインしなおすことで、
社員が自発的に集まりやすくし、情報交換をしやすくしている企業も出てきています。
既存の空間や仕組みも、設計次第でナレッジ交流が行われる「場」に変えることは十分可能なのです。