ファシリテーションを上達させるコツ
みなさんは、「会議のファシリテーションがなかなかうまくできない」といった経験はありませんか?
元々当社入社前の前職ではたらいていた時、ファシリテーションに強い苦手意識を持っていた ”てぃーさん” は、
当社に入社してから、様々な取り組みを行う中で ファシリテーションの上達へ自信をつけることができました。
このコンテンツでは、そんなてぃーさんに、
「ファシリテーションを上達させる方法」について聞いてみました。
〈目次〉
登場人物紹介
ファシリテーションが苦手だった私の意識変化
取り組みの概要
振り返りと分析
情報収集と検討
実践
まとめ
関連資料
1. 登場人物紹介
話すことと食べることが好きな人。
MBTIは、INTJ(建築家)か ISTP(巨匠)
社会人歴 8年
経歴 1社目:個別指導塾の教室運営 一人で働くことがメインだったので ファシリテーション経験ゼロ 2社目:建築系コンサルティング企業で本社勤務 初めてチームで働き、 ファシリテーションに苦手意識を持つ 3社目:当社
このコンテンツでは、私がファシリテーション克服のために、どんな取り組みをしたのかご紹介します。
2. ファシリテーションが苦手だった私の意識変化
今までは、ファシリテーションは向いていない・・・と諦めていたけれど、
練習や準備をすれば、上達ができること、
さらに、うまく進行できると、チームとしても仕事が進めやすくなることを実感できるようになりました!
それでは、どんな練習・準備を繰り返してきたのか、お伝えします!
3. 取り組みの概要
ここからは、私が行った取り組みのステップをお伝えします。
「振り返りと分析」 自分がなぜファシリテーションを苦手と感じているのか原因を考えました
「情報収集と検討」 ファシリテーションのコツを収集しました
「実践」 学んだコツを、段階的に実践していきました
その結果、苦手意識を克服することができました。
4. 振り返りと分析
なぜ苦手意識を持ち始めたのか、まずは前職での失敗談から振り返りを行いました。
前職での失敗談
私と同僚は上司からとある指示を受けた際に、上司からの指示内容について、
同僚とのミーティングを設定し話し合うことになりましたが、
その時、決めなければいけない事柄について、同僚からの意見がなかなか出ず、
”私ばかり 意見を出し、自分だけで話しを進めてしまう・・・” という状態になってしまいました。
結局ミーティング内で決めるべき内容がしっかり話し合いできないまま終了し、
その後ミーティングの中で決まった内容を、上司に提案しましたが、
上司から「考えが浅い」と指摘を受けてしまい、やり直しになってしまいました・・・。
この時の経験から、
「なぜ上手くミーティングを回せなかったのか」
その要因を考えるために、
マインド・ミーティング前・ミーティング中の三つに分けて振り返ってみました。
振り返ってみると以下のことに気づきました。
マインド(自身の気持ちの持ち方)は、
参加者から発言があるのが当たり前だと思っていた
ミーティング前は、
事前準備が足りなかった
ミーティング中は、
進め方のコントロールができていなかったこと
これらのことを克服するための情報収集と、どのようにすれば良いのかを検討しました。
5. 情報収集と検討
ここからは、どんな情報収集を行い、ファシリテーションの苦手克服のための検討を行ったかをお伝えしていきます。
マインド 編
ファシリテーションが得意な人がどのように実践しているか聞いてみたり、
インターネットでファシリテーションについて調べたりしたところ、
私はファシリテーションの役割について、
サポート役に回ること
意見を述べてくれた方に対して感謝を伝えること
これらが有意義な意見交換のために必須であることを学びました。
ミーティング前 編
ミーティング前は、ゴール設定と、事前準備が大切なことを学びました。
ゴール設定ミーティングを何のために開催するのかその日のミーティングで決めなければいけないことはなにかを、明らかにすることが大切です。ここで決めたゴールは、ミーティングの冒頭で必ず確認するようにしました。
事前準備その日のミーティングで決めなければいけないことに対して、どのようなアジェンダが必要かを決めて書き出します。
そして各アジェンダに対しての時間を決めます。ここで、無理のない、現実的な時間設定にすることが大切です。
ミーティング中 編
ミーティング中は、時間管理と質問の仕方と話の粒度を意識することが大切なことだと学びました。
時間管理を行う ミーティング前に決めた時間どおりに進んでいるかを確認します。
質問方法の工夫する 参加者からの意見が出ないからと言って、意見がないとは限りません。 どの点に対して意見を言えば良いのか困っている可能性もあります。
そんなときは参加者に「あなたはどう思いますか?」と聞くのではなく、
「この点についてはどう思いますか?」と、聞きたい範囲を限定して質問することで、
相手も考えやすくなるため、意見を言いやすくなります。
話の粒度を意識する
ミーティングで議論が盛り上がった時、気づいたら話が逸れていて、
その日決めるべきことよりも、細かい内容ばかりを話してしまう・・・といったことはありませんか?
そうならないために、実施前に決めたゴールを達成するために必要な議論となっているか、
話の粒度は適切かどうかを考えるようにしましょう。
もし話が逸れてしまっていたら、理由を説明した上で、適切な粒度に修正することが大切です。
たくさんの情報を見聞きしましたが、自分の課題に対応する対策を選び、取り組みました。
6. 実践
どれだけ何を対策するか考えていたとしても、一度にすべてを挑戦していくのは簡単ではありませんよね?
そのため、私は実践の場を三段階に分けて設定し、実践していきました。
社内の定例ミーティングで時間管理のみを行う
社内の上司に報告する際などのミーティングでゴール設定・質問の工夫を行う参加者とゴールをすり合わせすることや、
前述の「ミーティング中」で記載したとおり、参加者に対しての質問の仕方を変えること、そして議論の粒度を意識した進行を実践しました。
社外のミーティングで全体的なファシリテーションを行う最後に1,2を踏まえて、社外の方々と緊張する場面であってもファシリテーションが行えるようになりました。
各段階で実践と振り返りを行い、次回に向けて気を付けることを決めることで、
自分の中の目標を明確にし、ステップアップをしていくことができました。
7. まとめ
このように振り返りと分析を行い、それに対する対策を知り実践したことで
上手にミーティングを回せるようになり、成長実感を得ることができました。
最後に、このコンテンツで伝えたいことは、
私は今まで、ミーティングの参加者は「自発的に意見を言ってくれる」
「ミーティングのゴールを理解してくれている」と思い込んでいましたが、
ミーティング参加者の意見は、”ファシリテーターである自分が引き出すもの” だと考えが変わりました。
また、苦手なものをそのままにせずに挑戦してみたことで、成功体験を積むことができました。
この経験が少しでもみなさまの参考になれば嬉しいです。
8. 関連資料
▶▶【🎥動画】ファシリテーション~苦手克服までの体験記 はこちら
▶▶【🎥動画】らくらく議事録フォーマット はこちら
▶▶【📝記事】議事録作成のコツ はこちら