ナレッジの蓄積について
事例、ナレッジ、ノウハウの違いは何か、を正しく理解するところから始めます。
事例とは、具体的な経験のことです。
ナレッジとは、その経験から、汎用化した学びのことです。
ノウハウは、ナレッジを実践するための、コツのことです。
例でいえば、ある提案資料があります。この提案書は非常に見やすく、顧客にも刺さりやすい資料でした(事例)。これを他の顧客にも活用できるように、AGENDAを整理して、ブランクのFMTを作りました(ナレッジ)。しかし、そのようなFMTがあっても、どういうinputが必要か、inputをどう解釈して整理すればよいのか、そういった活用の手順、具体的なコツが必要になります(ノウハウ)。
よくある失敗は、事例とナレッジを混同して会話していることです。
事例だけでなく、そこから得た学び(ナレッジ)は何なのかが重要なのです。
事例を共有するだけで満足しているケースが多くみられますが、この点を意識することが、ナレッジを蓄積していく「ナレッジ」です。
では、このナレッジのコツ(ノウハウ)ですが、汎用化するということは、他のパターンにも当てはめられるようにするということです。
つまり、抽象化を行います。
実際の事例を眺めて、ようするにどういうことなのかを考えて、具体的にはどういうことかと考えてまた戻す。
この具体と抽象を繰り返しを行い、汎用的な学びを見つけていきます。
別の切り口としては、事例を無理やりでもいいから「○○の時は△△すべし」「〇〇は△△である」と言い切り系で書き出してみてください。
そうすると、ナレッジが抽出しやすくなります。