〈目次〉
計画は、期初に立てたものから予定通り行かなかったり、時間がなく立てたきり見直しを忘れてしまうことがあるかもしれません。
ここでは、期末など定期的なタイミングで行う計画の見直しについて考えていきます。
まずは今期の振り返りをし、それぞれの要因と対策を検討し、来期計画に反映させていきましょう。
1. 振り返り用のデータを揃える
振り返りをするために参照するべきデータは様々ありますので、以下を参考に必要なデータを揃えてください。
- 自チームに関すること
チーム目標の進捗、結果
メンバーの個人目標の進捗、結果
- 自組織に関連すること
自社の今期目標の進捗、結果
自社の来期方針
- 顧客に関連すること
CSアンケート(顧客満足度調査等)
顧客組織の来期方針・キックオフ資料
※CSアンケートについて
CSアンケートは、内容だけを確認するのではなく、
可能であれば、顧客に対してフィードバック・ヒアリングの機会を持つことが望ましいです。
せっかく行った施策も、相手のニーズを満たしていなかったり、
伝わっていないと意味が薄れてしまいますので、この機会にすり合わせしておくと良いでしょう。
施策が顧客のニーズに合っているか、効果が伝わっているかを確認することで、施策の精度を高めることができます。
2. 予実差を確認し要因分析を行う
振り返りを行う際は、予実差(計画(予) と 実際の結果(実) の間に生じた差)を確認します。
単純に結果を評価するだけでは、なぜその結果になったかの要因が分からないため、
過程も振り返った上で「なぜその結果・予実差になったのか」を深掘りし、原因分析を行い次期活動計画へ反映します。
過程については時間が経つにつれて思い出しづらくなってきますので、
3か月に1回の振り返りを行って、その学びを可視化しましょう。
<以下、イラストの予実差から見る要因分析の例>
過程と結果
4月 プロジェクトを進める中で、人員が足りないと判断し2名増員
6月 育成計画でトラブル発生
7月 1か月延期を決定
要因
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計画当初は、作業工数を見積り通りに進められることを想定していたが、実際は想定以上に●●の作業に複雑さが増したため増員。
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増員時に育成を実施したが、新メンバーに合わせた習熟期間の考慮が漏れており遅延。
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分析におけるポイントは全体を俯瞰して考えることです。
例えば成果が出なかった時に「やり方が悪かった」「能力が足りない」と短絡的に捉えるだけでなく、
「そもそも成果の基準が適正でない」「目的と手段が合致していないため、モチベーションに影響を与えている」など
様々な要因を見つけるために、俯瞰的な視点で見直すことが重要です。
Tips フィッシュボーン図を活用する
要因分析の手法としてフィッシュボーン図を活用してみましょう。
これは、問題解決や、成功要因の分析時に結果がどのようにしてもたらされたかを図式化して、
成功要因や、問題点をあぶり出すのに用いられます。
また、チーム間で要因の共通認識を持ちやすくするためにも有効です。
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3. 振り返りを次期計画に反映する
振り返り・分析の結果をもとに、来期計画へ具体的に反映します。
新しい計画に合わせアクションプラン調整することで、よりチームの目標達成に近づきます。
改めて設定した計画については、チーム内に共有し、顧客とのすり合わせをしておくと
チームのパフォーマンス向上が期待できます。
4. 関連資料
▶▶【📅フォーマット】マスタースケジュール.pptx はこちら
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